アメリカへのインデックス投資として有名なバンガード社のETFで”VTI”と”VOO”があります。
そこで”VTI”と”VOO”の比較記事を書きました。
結論としては、”VTI”と”VOO”のどちらを選んでもパフォーマンスに大きな差はありません。大型株メインか大型・中型・小型株に分散するかのどっちを好むかだと思います。
”VTI”と”VOO” 商品概要の比較
VTI | VOO | |
設定日 | 2001/05/24 | 2010/09/07 |
ETF純資産総額 | $140.49B | $137.36B |
経費率 | 0.03% | 0.03% |
構成株式銘柄数 | 3,624 | 511 |
配当時期 | 四半期毎 | 四半期毎 |
投資スタイル | 大型・中型・小型株 | 大型株 |
”VTI”と”VOO”の1番の違いは構成している株式銘柄です。
VIT(Total Market Index):アメリカの株式市場で投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしている
VOO(S&P500 Index):アメリカの主要業種を代表する大型株500銘柄で構成される
このように構成銘柄数が1番の違いですが、それ以外では似ている点が多くあります。
例えば構成しているセクターの内訳も大型株の比率が大きいからだと思いますがほとんど同じセクター構成となっていました。
さらにパフォーマンスで比較しても同じです。
※設定来(右側の棒グラフ)の違いは設定した年が全然違うからです。
また当たり前ですが時価総額に比例して保有比率が決まるので保有している上位10銘柄も同じです。保有株数が多いVTIの方が保有比率が下がっています。
”VTI”と”VOO” 長期チャートの比較
まずはVTIとVOOが設定された日から現在までの長期チャートをみてみましょう。
【VTI設定日(2001年)から2020/02までの長期チャート】
【VOO設定日(2010年)から2020/02までの長期チャート】
VOOは設定されたのが2010年だったのでリーマンショック時のチャートがないのが残念ですが、2010年以降は同じチャートと言っていいほど似たチャートであることが判ると思います。
それではVOOが設定された2010年から2020年までのチャートを重ねてみましょう。
※緑線:VTI、青線:VOO
10年間もの長期チャートで見るとほとんど重なって見えますよね。
ということでもう少し拡大して見てみましょう。
2017年から2020年までの3年間のチャートがこちらです。
※緑線:VTI、青線:VOO
こうして直近3年間に拡大してみると青色の線:VOOの方がパフォーマンスが良いことがわかります。これは最近のアメリカ株の好調を牽引してきた”GAFA+M”の保有割合の大きいVOOの方が有利に働いていることになります。
それでは逆にVIIの方がパフォーマンスが良かった時期はないのか?当然あります。
それがリーマンショックが起きる前の2000年代です。そのチャートがこちらです。
※緑線:VTI、青線:IVV
VOOが設定されたのが2010年だったので同じS&P500指数に連動したETFのIVVのチャートを代りに使っています。
このようにどこを切り出すかでVTIとVOOのパフォーマンスは変わります。
”VTI”と”VOO” どっちがいい?
じゃーどっちが良いの?って思うでしょう。
私もアメリカ株へインデックス投資を考えた時にVTIとVOOのどっちが良いか?調べてみました。けれども、どっちが良いか?について納得できる内容はみつかりませんでした。
それで多くのブログはどっちでも大差なしという結論になっているブログがほとんどでした。
じゃー、自分はどうするか?と考えた時に選抜500社のVOOよりも分散されたVTIの方が好きだということになります。集中投資よりも分散投資の方を信じようという気持ちが強いからです。
ただ分散投資をさらに進めると全世界への分散VTになりますが。。。。その矛盾を抱えてVTIへ投資をしようと思います。
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