投資信託

確定拠出年金(企業DC)の実態調査から見えてくる現実

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企業型確定拠出年金に関する実態調査『確定拠出年金に関する実態調査』が発表されています。

この記事では、2018年度調査結果(最新版)について紹介しています。

発表元は、企業年金連合会という厚生年金保険法に基づき設立された組織です。

他の人達が確定拠出年金をどうやって運用しているのか?という客観的なデータがわかる貴重なデータだと思います。

  • 運用利回りの2017年平均は+3.1%通年平均は+2.8%
  • 指定運用方法を設定した企業は30.9%、そのうち元本確保型商品が70.7%投資信託が29.3%
  • マッチング拠出について、実施率は53.5%、利用率の平均は29.3%、加入者掛金(月額)の平均は7,636円

この調査を実施した時期は「2018年10月27日~2018年11月30日」です。

調査対象となった企業はアンケート回答があった710社の統計データです。

確定拠出年金の運用商品に関する調査結果

従業員が選べる運用商品の本数

確定拠出年金の運用商品の本数

私の会社の運用商品は30本でした。

この結果を見るともっと運用商品を増やして欲しいと思いましたね。

平均は20本前後のようですね。

確定拠出年金の元本保証型商品について

確定拠出年金の運用商品の元本保証

確定拠出年金の投資信託について

確定拠出年金の運用商品の投資信託

投資信託で日本株式がアクティブ運用の方が多いというのはビックリです。

おそらく、運用商品にひふみプラス投信が入っている会社があって割合が増えているのかな?と思います。

もしそうなら、ひふみのネームバリューって凄いなぁ~って思いました。

ただ、全体を通してバランス型の割合が多いのは納得です。

そもそも年金運用でアクティブ運用するっていう人は、自分の資産をどう運用しているのか?気になります。

私も個人資産は中小型株への集中投資という超アクティブな運用をしていますが、確定拠出年金は先進国株式インデックスとバランス型という超安全運転をしていますよ。笑

あと確定拠出年金の商品に不動産があるのもビックリです。おそらくREITのことでしょうが、私の会社では商品のラインナップとして入っていません。

確定拠出年金の指定運用方法

確定拠出年金の指定運用方法

指定運用方法とは、掛金に対する運用指図(配分指定)がないまま一定期間経過すると自動的に購入される商品です。

指定運用方法は全ての会社が元本保証になっていると思っていましたが、バランス型などの投資信託に設定している会社があるのは驚きです。アクティブな会社だなぁ。

あと、2018年に法改正されて運用指図がない資産の扱いが不利な状況になるので注意して下さい。詳細は以下のブログで書いているので参考にして下さい。

確定拠出年金の法改定で未指図資産となると損するので2019年度新入社員は特に要注意2018年5月に確定拠出年金の法改定が実施されて2019年以降の新入社員は気を付けないと損をするので気を付けて下さい。確定拠出年金と聞くと自分と関係ないと思うのは20代なら仕方ないですが、後々に後悔することになりますので要注意です。...

確定拠出年金の資産配分について

確定拠出年金の資産運用方法

意外と投資信託で運用している人が多いですね。

なんとなく8割くらいの資金が元本保証型になっていると想像していました。

2017年の確定拠出年金の運用利回り

確定拠出年金の2017年の運用利回り

2017年は年末に株式市場の暴落がありましたが、それでも2017年初よりは相場が上がっているので、年間でプラスの人が多いのも納得です。

通算での確定拠出年金の運用利回り

確定拠出年金の通算の運用利回り

通年(確定拠出年金に加入している全期間)での運用利回りでもプラスの人が多いのは凄いですよね。

まぁここ10年くらいの株式市場は順調に上昇している局面なので当然かもしれません。

そして、私も通年の運用利回りは5月時点で+3.57%なので、平均の2.8%よりは多くて嬉しいですね。

元本保証型のみで確定拠出年金を運用している人達

確定拠出年金の元本保証のみで運用

日本人は保守的とよく言われており、お年寄りは銀行にすら預けないタンス貯金が膨大にあると言われています。

そこから考えると元本保証型でのみ運用している人が4割というのは、個人的には少ないと思いました。

それに、何も考えないで未指定のままデフォルト資産である元本保証型で運用されている人も多そうですよね。

確定拠出年金のマッチング拠出実施状況

確定拠出年金のマッチング拠出の割合

マッチング拠出は私の会社でも導入されているので、上限ギリギリで拠出しています。

税金の優遇制度もあり、お得な制度なのでもっと広がって欲しいです。

確定拠出年金のマッチング拠出の利用者数

確定拠出年金のマッチング拠出の利用者

やっぱり利用している人は少ないですね。

私の同僚などに聞いても、そもそもマッチング拠出という言葉を知らない人ばかりです。

会社で確定拠出年金に関する勉強会を不定期にやっていますが、参加者も少ないようです。

確定拠出年金のマッチング拠出の掛け金について

確定拠出年金のマッチング拠出額

これは、上限が年齢や会社によって変わるのであまり意味のないデータです。

私の場合の上限が8千円だったので、毎月8千円を拠出しています。

もし仮に上限金額が2万円だったら、2万円まで拠出します。

企業型確定拠出年金の掛け金として上限が27,500円になっています。(企業年金と併用の場合)

そこから会社が支払っている金額を差し引いた金額がマッチング拠出の上限となります。

私の場合は

会社が支払う毎月の確定拠出年金:19,500円

マッチング拠出の掛け金の上限:27,500円-19,500円=8,000円

となります。

引用元:確定拠出年金に関する実態調査

NISSAY(日本生命)の確定拠出年金の商品紹介記事がこちらです。

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