現在の定年年齢は60歳ですが、1986年までは55歳が当たり前の社会でした。
流石にこの時代は私は小学生だったので定年が何歳だったか？までの記憶はありません。
そもそも1986年「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」の改正で60歳定年が努力義務になってから1994年の改正で60歳未満定年制が禁止（1998年施行）されました。これが60歳定年の始まりです。
つまり、60歳定年が国の法律として決まったのはたったの20年前だったのは驚きです。
その後「高年齢者雇用安定法」が改正され、2012年の改正「原則希望者全員の65歳までの雇用を義務化」により、働きたい人は65歳まで働くことができる環境が整いました。
さらに公務員は60歳から65歳に定年を引き上げる検討が始まり、2021年から3年ごとに1歳ずつ定年を引き上げて、2033年に定年を65歳とすることを目指しているようです。
そうなると再雇用制度は70歳まで引き上げられるでしょう。
60代で現役で働いている男性200人アンケート
やっぱり、60代でも現役で働いている人達のほとんどが再雇用でした。43.5%もの人達が再雇用という結果は納得です。
私も今の会社で再雇用で働いているシニアの人に聞いたことがあります。年収は半分以下になるけど、他で仕事を探すと、それよりも低い条件しか見つけられないのが実情なので年収が半分以下でも、まだマシということで再雇用で働いているそうです。
その人は仕事が出来る人だったので、現役時代と同じ仕事をして年収が半分だと愚痴っていました。けど、家族を養う為には働かないと仕方ないという話を聞いて現実は厳しいんだなぁって思った記憶があります。
また70歳以上になっても、その仕事を続けたいという人が40.5%も居るのは驚きです。仕事が好きなのか？それとも経済的な理由なのか・・・
もし、経済的な理由で70歳を超えても働かないといけないと思っているのであれば、流石に悲しい人生ですよね。。。
| 60歳以上になって働いている理由は？（複数回答） | |
| 生活費が足りないから | 109人 |
| 社会との関わりを持ちたいから | 74人 |
| 働かないとボケそうだから | 68人 |
| 家族に楽をさせたいから | 42人 |
| 周りから求められるから | 39人 |
| もはや死ぬまで働くのが当然だから | 35人 |
| 仕事以外に楽しみがないから | 12人 |
働く理由は半数以上が経済的な理由でした。
そりゃそうですよね。
あと「もはや死ぬまで働くのが当然だから」とか「仕事以外に楽しみがないから」とかも悲しいアンケート結果でした。
サラリーマンの未来は暗い・・
これを見ると「投資で成功してアーリーリタイアしてぇ～」って強く思いました。笑
| 70歳まで働くうえで重要なものは何ですか？（複数回答） | |
| 働き続ける体力 | 175人 |
| 身の丈に合った職選び | 72人 |
| スキルや知識を学ぶ姿勢 | 71人 |
| 50代までに付けた経験 | 52人 |
| 若い人とのコミュニケーション能力 | 48人 |
| 世間の変化を掴む情報収集力 | 43人 |
| キャリアを捨てられる勇気 | 33人 |
| 仕事以外の人脈 | 29人 |
当然ですが70歳まで働くには健康が一番ですよね。
あとキャリアを捨てる勇気ってのもドキっとする回答です。
再雇用でもほとんどの人が現役で働いて来たキャリアを捨てないといけない人が多いでしょうね。それってかなり大変だと思います。
雇用延長で再雇用を選んだ年収700万円電機メーカー勤務者
定年するまで電機メーカーで勤務して再雇用を選んだ人の話です。
定年の少し前に会社から再雇用の意思があるか？聞かれました。生活の心配もあったので家族と話して再雇用を選びました。
その際の年収が6割程度下がって400万円程度になりました。
ただ、定年するまでの業務が体力的にきついことも多かったので、再雇用は事務仕事を中心にしてもらい負担は減りました。
定年までと比べて仕事のやりがいはなくなりましたが、家族と過ごす時間が増えたので良い一面もあります。
理想的な働き方とは言えませんが、分相応な働き方だと思っています。
という取材内容でした。
この人はまだ良い例かもしれません。完璧ではなくても、納得して働き続けている方でした。
中には納得できないけど経済的な理由で働き続けないといけない人も多いでしょう。そういう人達がストレスで「切れる老人」へと変身してしまうのだと思います。
よく駅でも怒鳴ってる老人を見かけます。。。
お金で幸せは買えないといいますが、心の余裕はお金で買えます。
その為にも将来に向けて積立投資を頑張ろうって思いました。
株式市場が上がらないと私も70歳まで働き続けることになるので、資本主義がこのまま続いてくれることを願うばかりです。
▼▼Youtubeで資産運用実績を公開▼▼
