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1月15日の取引時間終了後にマネーフォワードの2018年11月期通期決算の発表がありました。
2019年11月期の連結最終損益が22億円~27億円の赤字になりそうだと発表した。増収基調は続くものの、テレビCM向けの広告宣伝費が増える。積極採用の継続で人件費もかさみ、赤字幅は最大で前期の3倍となる。
売上高は71億~75億円と前期比で6割前後増える見込み。法人向け会計サービスが伸び、家計簿アプリの販売増加も続く。
これまでのマネーフォワード決算では売り上げは順調に上がっていても営業利益が赤字だったので株価は下げ続けていたのですが、なぜか今回は大きな株価上昇となりました。ニュースでは、これまでの悪材料出尽くしという理由でしたが後付け理由でしょうね。
そして、今回の決算発表内容からマネーフォワードの今後について分析してみました。もちろん素人ブロガーの適当予想ですので、適当に読み流して下さいね。
マネーフォワード 株価チャート
週間チャート
前日比で12.72%も上がって、16日の終値は3,270円でした。
6か月間チャート
ただ、2018年7月17日に第二四半期決算発表からずっと株価は下げ続けている。その時の決算と今回の決算で大きな違いもないので、今回の決算発表後の株価上昇は謎でした。
市場では「営業赤字は前期とほぼ同水準だったが、会社側計画にほぼ合致し悪材料出尽くしで買い戻しを誘う形となった。」という解釈もあるようです。
ただ決算発表があった1月15日の時間外取引では株価は下がっていたのも事実です。
なので、このまま素直にマネーフォワードの株価が4000円に向けて順調に上げ続けるというシナリオは考えにくいのではないでしょうかね。
上場以来のチャート(2017年9月29日~2019年1月11日)
2018年3月頃には6,000円まで上昇していた株価を見ると半値まで落ちていることになります。ただ長期的は最高値更新を狙えるポテンシャルを持っている企業だと思っています。ただ、後でも記載していますが2021年までは厳しい株価推移が継続すると予想します。
またマネーフォワードの事業領域について再定義後の最初の決算で、事業領域に関する説明もありました。
マネーフォワード 新・旧の事業分類比較
細かい話は置いておくと売上メインとなっている2つの変化を抑えておけば良いと思います。
マネーフォワードクラウド⇒マネーフォワードビジネス
マネーフォワードME⇒マネーフォワードホーム
に変わっている点です。
マネーフォワード 売上比率と売上推移
マネーフォワードの売上の8割がさっきの2つの売上で構成されています。
そしてその8割の売上を占めている2つの事業での売上推移をみてみます。
マネーフォワードビジネスは順調に売り上げが上がっています。一方でマネーフォワードホームも上下しながらも過去最高の売上を出していました。
また、マネーフォワードMEではCMをゴールデンタイムにバンバン入れているのでまたインストール率やプレミアム会員も増えると思います。特に藤田ニコルさんをCMに起用したのはお金に敏感な10代・20代女性の認知度向上に大きく貢献することになるので、良い起用だったと思います。
マネーフォワード 2020年度まで計画
2019年11月期と2020年11月期に、公募増資によって得た資金を活用して、SaaSビジネスであるBusinessドメイン、顧客基盤を活用したFintechサービスであるFinanceドメインへの成長投資を重点的にやっていくことを宣言しています。
そして、気になる黒字化については2021年までは達成しないことも明言しています。
黒字化については、売り上げ推移が読みやすいソフトサービス会社なので間違いなく2020年度までは赤字になるように予算配分するでしょう。それはつまり投資に回すことなのでその後の成長率は期待出来ますね。
なので、私はまだまだ株価推移は下げ局面はあると思います。あと2年間も決算発表で赤字が約束されている企業なので。。。
ただ、フィンテック企業の本命でもあるマネーフォワードは、投資先としては魅力的であるのも間違いないと思うので、2021年までに株価が大きく下げる局面があり、そのタイミングで自分がキャッシュを持っていれば株購入したいと思いました。
マネーフォワード 四季報
19年11月期は主力の中小向け経理・人事クラウドが顧客拡大。個人向け家計簿アプリも有料会員が着実増。新規事業の請求書買い取りも貢献。ただ積極採用で人件費増、広告宣伝費も一段積み増す。
九州地盤のクラウド導入支援企業ワクフリを買収、中小企業開拓を加速。中小向け経営分析クラウドでAI監査機能開始、業務負担軽減と正確性向上で訴求。
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