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最近ネット上では、就職氷河期世代、団塊ジュニア世代についての記事をよく見るようになりました。
始まりは”中高年の引きこもり”について調査したことだと思います。
これまで引きこもりの定義が40歳未満だったようで40歳以上の引きこもりも多いんじゃないの?って感じで内閣府が3月29日に公表したのが40~64歳の「ひきこもり中高年者」の数が推計約61万3000人に上ったという調査結果でした。
そして4月10日の経済財政諮問会議で、「就職氷河期世代の人生再設計に向けて」という議題が話題になりました。
就職氷河期世代が既に30代後半から40代半ばになっていて、このまま放置すると生活保護対象が増えるのでなんとかしないとと議論しているようです。
国も非正規労働者が増えるような法改定をした時から、将来こうなるのはわかっていたのに誰も何も言わなかった結果ですね。都合の悪い事実に蓋をする日本の悪い部分が全部出た感じです。
そんな就職氷河期世代で最悪の世代が団塊ジュニアと呼ばれている世代です。
団塊ジュニア世代とは?
まず団塊世代という世代がありました。1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれた人達です。
第二次世界大戦直後に敗戦した日本が産めよ増やせよって感じで子供を増やして日本復活頑張るぞ!!って世代ですよね。
間違いなく今の日本を作ったのはこの世代なのは認めます。
ただ、この世代は逃げ切り世代と言われています。働き世代の頃にバブル期を味わって退職金や年金なども十分にもらえる世代ですよね。
その子供の世代なので団塊ジュニア世代と言われています。1971年から1974年までに生まれた人達です。
団塊ジュニア世代の受験戦争とは?
受験戦争という言葉が生まれた世代です。
私は田舎育ちですが、そんな田舎ですら中学受験をする子供がいました。
TVなどでも鉢巻を頭にした子供が勉強するシーンなども流れていたと記憶しています。
そして大学受験では共通一次からセンター試験に切り替わったことは全員同じ条件なのでまぁいいとして、人口が多いので『1990年の大学合格率が55.5%』だったそうです。
ちなみに現在の大学合格率が93.3%となっています。
団塊ジュニア世代の就職活動ではバブルが弾けて就職氷河期となる
受験戦争でなんとか大学に入学した団塊ジュニア世代に待ち受けていた現実はバブル終了で就職氷河期とも言われる時代に突入でした。
以下が就職氷河期世代がどれだけ就職できなかったを表すデータになります。
最終学歴を卒業した年が1993年~2004年の人達のことを就職氷河期世代と言うらしいです。この期間に就職出来ないまま卒業した人口は1,700万人とも言われています。
また、右側には就職氷河期世代が年を取るのと同期してフリーターや非正規の人口ボリュームが移動しているデータもあります。
つまり、就職氷河期で就職できない人達はバイトや非正規雇用者で生活していることが推測できるデータになっています。
出所:平成31年第5回経済財政諮問会議『就職氷河期世代の人生再設計に向けて(参考資料)』
政府の就職氷河期世代に対する態度
そもそも政府が大企業保護のためとも言える非正規雇用を増やすような政策をしておいて、これまで見向きもしてこなかった人達(フリーターや非正規労働者)が中高年になると生活保護の出費が懸念されると、今更どーするか?について議論しています。
就職氷河期世代の木曽崇氏が『遅きに失した「就職氷河期世代への早期対応」』として怒りをあらわにした記事を書かれています。
この世代は、ほんの少しの違いが大きな歯車の違いにまで広がっていると強く感じます。
私は運よく正社員になっていますが、就職活動を少し変えていたら非正規労働者やフリーターになっていた可能性も全然あります。
そう考えると、この世代の全ての人は他人事ではいられないですよね。
団塊ジュニア世代がリストラ対象となる現実
少し前には富士通の45歳以上をターゲットにしたリストラ策とも言える内容が発表されました。
当然、45歳以上だけでなくアラフォー世代も会社によってはリストラ対象になります。
就職氷河期世代は、会社員になっている人達もリストラを自分の会社が実施しないか?自分がリストラ対象にならないか?と不安な日々を凄いしている人も多いと思います。
就職氷河期世代(団塊ジュニア世代は特にそうじゃないかな?)は、”体罰”なんて概念のない学生時代を耐え抜き”パワハラ”や”ブラック企業”なんて概念のない若手社員時代を耐え抜き40代を超えてからはリストラの恐怖に怯える。そして60歳を超えたら老後の生活不安で働き続ける。なんかここまで不幸が続くと笑えますね。笑
年金受給70歳になる?定年退職も70歳になる?
就職氷河期世代がリストラ対象に怯えながら生き延びたとしても70歳まで労働が必要な世代になっている可能性が高い。
これも結局は外国人労働者の受け入れや移民問題について本気で議論せずに先送りしてきた結果ですよね。
この定年退職の延期も所詮は労働者人口が減少する問題の根本解決ではなく、先送りの政策に過ぎません。
アメリカの記事でも、タイミングよくこのような記事がありました。
日本政府は、年金の負担を軽減するとともに労働力不足を緩和するために、現在65歳から70歳または75歳への退職年齢の引き上げを検討している。だがアナリストによれば、より長期的な解決策は外国人労働者の規制緩和をすることである。引用元:「Retiring late: More Japanese opt to prolong employment」
人口が多い場所では弱肉強食で生存競争が激しくなるのは仕方ない
人が多い場所では生存競争は激しくなるし、負担も重くなるのはある程度は仕方ないと理解出来ます。
サラリーマンが多いので税制面でも不利になっているのも人口が多いから、そこから効率的に税金を取る方が効率が良いですよね。
会社でもバブル世代が多過ぎて上が詰まって管理職になる同世代は昔の世代に比べると激減していますよね。
外食産業でも地方より首都圏の方が競争率は激しくなりますよね。
ただ理屈で判っていても感情的には、今回の政府の行動には釈然としないモヤモヤが残ります。
そして、そんな私も他人の心配をしている余裕はなく日々資産運用をどーするか?副業であるブログ運営をどーするか?と生き残るために必死です。
私は、もはや諦めに近い感覚です。現実を受け入れて、その状況で自分が何をするべきか?を考えて行動するしかないでしょう。
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