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最近は個別銘柄から卒業して分散投資としてETFがマイブームです。
そこで今日はSBI証券での海外ETF売買ランキングを見ていて気になった『ヴァンエック ベクトル 半導体 ETF(SMH) 』について調べてみました。
これまでセクター投資の代表格として情報テクノロジーセクターだけに分散投資をするETFと言えば、VGTとかQQQとかしか知りませんでした。
さらに細かい半導体という分野に特化したETFが存在していることを知りませんでした。ETFって奥が深い。。。
しかもなぜか9月時点の売買ランキング(海外ETFのなかで)で1位になっていました。
ヴァンエック ベクトル 半導体 ETF(SMH) とは?
SMH概要
マーケット・べクトル米国上場半導体25インデックスの価格と利回り(手数料と経費控除前)にできるだけ連動するパフォーマンスを目指す。
当インデックスは、ルールベースのインデックスで、米国で上場している半導体企業最大手25社の全体的なパフォーマンスを追跡することを目的とする。
- 信託報酬:0.35%
- 直近配当利回り:1.37%
- インデックス名:マーケット・べクトル米国上場半導体25インデックス
- 運用会社:ヴァン・エック・グローバル
SMH組入れ銘柄上位
社名 | 割合 |
TSMC | 12.03% |
インテル | 11.37% |
テキサス・インスツルメンツ | 5.95% |
マイクロン・テクノロジー | 5.88% |
エヌディビア | 5.43% |
ASMLホールディング | 5.33% |
クアルコム | 4.99% |
アプライドマテリアルズ | 4.78% |
ブロードコム | 4.59% |
NXPセミコンダクターズ | 4.47% |
どこも有名な半導体ベンダばかりです。
SMH長期株価チャート
この長期チャートをみると.comバブルが終わってからは長い低迷期になっているのがわかります。
けど、2000年代って電子デバイスがどんどん出荷されているので半導体の需要は大きかったと思いますが・・・
そこで2000年以降のS&P500インデックス指数と比較してみます。
SMHとS&P500長期チャート比較(2000年~2019年)
青いチャートがS&P500になります。
2000年から比較すると半導体の落ち込みはリーマンショック前から大きく落ち込んでおり、S&P500はリーマンショックで大きく落ちていますが、半導体は比較的影響が少なかったようにも見えます。
それだけ半導体のようなハイテク産業はリーマンショックのような金融危機よりも.comバブルの崩壊の方がダメージが大きかったことが想像できます。
じゃー半導体が主役となった2007年以降で比較してみましょう。
2007年6月は初代iphoneが発売された日です。その日を境に世界は一遍してスマホで溢れかえる世界へとなっているのは説明不要でしょう。
SMHとS&P500長期チャート比較(2007年~2019年)
さきほどと同じく青いチャートがS&P500になります。
この時期から比較するとSMHがS&P500のリターンが逆転していました。
特に2016年からの伸び方がヤバいですよね。
S&P500指標では全く相手にならないので、次はハイテクセクターETFのVGTと比較してみました。
SMHとVGT長期チャート比較(2016年~2019年)
配当込みでSMHが急激に伸びていた2016年から現在までの3年間をVGTと比較してみました。
あれ??負けとるんかーーーい。
VGTの方が若干ですが勝っていました。
これで半導体が圧勝していたら購入したいETF候補に入れていたのですが・・・
逆にVGT最強説を自分の中でさらに強めただけでした。
今後AIや宇宙開発など技術の進歩は止まることがなく半導体の需要も大きくなり続けるのは間違いないのですが、結局はハイテク分野に広く分散投資出来るVGTの方が無難だと私は思います。
もし半導体ETFのSMHについて気になっている人は半導体の景気サイクル『シリコンサイクル』と呼ばれる3年から4年おきの景気サイクルについても調べた方が良いですが、この記事では割愛します。
半導体の概要について知りたい人向けの記事はこちらです。
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