富士通で発表された間接部門のリストラ対象が全富士通グループの45歳以上の社員に適応されるニュースが流れてツイッター上の反応に少し戸惑いました。
何に戸惑ったかと言うと『その年齢までスキルアップもしなかったおじさんの自業自得じゃね』的反応にです。
何の業って…そりゃ富士通は大企業だから安泰だとタカくくってた業でしょ😰
そうじゃなきゃリストラされても屁でもないって新しい職探すはずですが…— - - ✂ みんみん極貧みんく✂ - - (@minminmink) 2019年3月25日
富士通リストラされたら何千万ももらえるの?完全勝ち組じゃん。
— 松村稔@プロ牛乳石鹸 (@kai0707) 2019年3月25日
富士通の45歳以上リストラ退職の件、
日系大手メーカーだと給与に見合わない働かないおじさんいるから、若手は納得だと思う。
仕事中寝たり、パートよりも使えないけど高給だしな。— かむむか@経理屋、個人投資家 (@kamumuka) 2019年3月25日
え?会社がリストラ仕掛けてくる前にスキル習得しとくの当たり前じゃん?
富士通が5千人配置転換、合わなければ転職提案:読売新聞 https://t.co/4Ivtasjosn
— 図書室の狩人 (@plusminus2000) 2018年10月26日
Twitter上での自己責任論について
ヨットで遭難したフリーキャスター辛坊治郎氏が海上自衛隊、海上保安庁に救助されて自己責任論が叫ばれた時も
シリアで長年武装勢力の人質になっていたジャーナリスト安田純平氏にも自己責任論が叫ばれた時も
私には関係のない外部での出来事と思って、何も感じませんでした。
しかし今回の富士通で実施される45歳以上全社員が適応されるリストラの自己責任論は他人事ではいられませんでした。
まるでその声が自分に向けられた言葉と同じように感じた40代、50代サラリーマンは私だけではないと思います。
そして、ツイッターで何気なく発言した人は20代、30代の自分は関係ないと思っている若い世代が発する言葉で間違いないでしょう。
私はその若者を責める気は全くありません。
なぜなら私も20年前は40代、50代の働かないおじさん達に同じことを思っていたからです。
ただ、当時はツイッターなどなくインターネットもダイヤルアップでジー・ピロロローって感じで繋げる時代だったので、普段の愚痴は居酒屋で騒いで消えていくだけでした。
そのとき騒いでいた居酒屋で近くに40代、50代のおじさんが座っていたとしたら嫌な思いをしていたんだろーなって反省してます・・・
つまり、今の時代も昔の時代も基本は変わっていないと思っています。
拡散出来るツールが現代は整っているから、その手の発言が目立ってしまうのでしょう。
今回、富士通が実施した45歳以上をリストラ対象にすると発表した件についてはツイッター上で若者がなんとなく発している自己責任論なんてどーでも良くて
私が残念に思うポイントは、富士通の経営層が自らの失敗を真面目にコツコツと命令されたことをやってきた社員に押し付けようとしていることです。
私の学生時代の友人も富士通に就職した人が少なからず居るということもあって、今回の件は残念に思いますね。
富士通の田中達也社長がインタビュー記事で言ったこと
※日経コンピュータより引用
富士通の田中達也社長が語っている『富士通も大企業病だ』と言う日経へのインタビューで
『自らが就任1年目の2015年に掲げた「営業利益率10%」「海外売上比率50%」という経営目標のうち後者を撤回。前者は社内外での認識より2年先送りの22年度の達成』
としれっと言っているのには驚きです。
記事では富士通側の意図を汲んで『目標の先送りを決断』と書かれていました。
決断じゃねーだろ・・・って鼻で笑っちゃいました。
またインタビューでこうも言っていました。
『人材の自前主義も問題だ。なかなか外部の人材を受け入れられない。でも、その道のプロは外にいる。そういった人材に入ってもらわなければならない。極端なことをいえば、社長より給料を多くもらったって構わない。まだ人事制度を整備中だが、特別な分野でものすごい収益をもたらす人であればそうした契約をしてもいい』
完全に上から目線での発言ですね。
まずは今回の責任を取って自らの給料を下げて成果が出してから戻すのがリストラ策の発表よりも前にするべきです。
高そうなスーツを着て深々と椅子に座ってインタビューに答えるその姿から、私には富士通の本気の姿は全く伝わりませんでした。
まぁー社外の無関係な私に響いても仕方ないのですが、1番大切なステークホルダーに当たる社員に伝わるインタビューだったのかも疑問です。
それでもインタビュー記事にはこう締めくくられていました。
『日経コンピュータの取材で経営者が「大企業病だ」と率直に認めたのは、NECの新野隆社長に続いてのことだ。国内IT大手は厳しい経営環境にあるのは間違いない。だが、社長が危機感を持っている限り、反転攻勢の可能性は十分に残されているはずだ。』
ほう。ほう。やっぱり私にとっては、NECも富士通も未来を感じられない会社であり反撃攻勢は社長、役員全部を変えない限りは無理でしょう。
富士通の田中達也社長が辞任 追記:2019/03/29
今回のリストラの責任を取ってかどうかは判りませんが、今後の構造改革を進める社長の交代が発表されました。62歳だった前社長から6歳若返っての56歳の新社長(時田隆仁氏)に交代するようだが、どうなるか?
富士通の今後も見守りたいと思います。
参考記事
▼▼Youtubeで資産運用実績を公開▼▼