20年前と言えば10代や20代の人から見れば遥か昔の話でしょうね。
ただ40代の私にとっては、つい最近のように覚えています。
90年代と言えば、安室奈美恵や浜崎あゆみや小室哲哉など時代を代表するのは音楽シーンだったというイメージです。
そんな90年代に定年退職が55歳から60歳に切り替わっていることを当時の20代の自分は全く知りませんでした。
その頃はニュースなんて見ていなかったから当然ですね。。
もし聞いていたとしても自分とは関係ないことと思いスルーしているでしょう。
定年退職が55歳から60歳に切り替わる時代的背景
まずは、定年退職が法的に切り替わった事実から振返りましょう。
- 1986年 「高年齢者雇用安定法」で60歳定年を努力義務化
- 1990年 定年後再雇用を努力義務化
- 1994年 60歳未満定年制を禁止(1998年施行)
- 2000年 65歳までの雇用確保措置を努力義務化
- 2004年 65歳までの雇用確保措置の段階的義務化(2006年施行)
- 2012年 希望者全員の65歳までの雇用を義務化(2013年施行)
60歳定年制は、まずは1986年に60歳定年を努力義務化になりました。
その後、1994年には強制的に60歳未満で定年とすることを禁止しています。
今からたったの25年前でした。
それに60歳定年が努力義務から努力がなくなるまで、たったの8年だったことがわかります。
なぜ急いだのか?
それは団塊世代の影響だったのは間違いないでしょう。
団塊世代とは1947年から1949年に生まれた人達のことです。
団塊世代と団塊ジュニア世代の人口分布はこの記事で書いています。
他の世代と比べて突出しています。
60歳定年を努力義務化した1986年では団塊世代が37歳から39歳でした。
そして施行された12年後の1998年時は49歳から51歳とかなりギリギリだったことが判ります。
つまり、人口比率の多い団塊世代を少しでも働かせないと税収が減り、年金の支出で国の財政が厳しくなるから60歳定年を急ぐ必要があったのでしょう。
65歳定年になるタイミングは団塊ジュニア世代が60歳になるタイミング
つまり、60歳定年になった理由は団塊世代を少しでも長く働かせることが目的だったとすれば、次の65歳定年を義務化するのは団塊ジュニア世代が60歳になるまでに法律を変える必要があるでしょう。
そうなると、2019年時点で団塊ジュニア世代は45歳から48歳です。
60定年なったのが団塊世代が49歳から51歳だったことを考えれば、団塊ジュニア世代が54歳から56歳頃までには決着をつけないダメでしょう。
そなると、後8年以内には65歳定年を義務化する必要があります。
まだ8年とみるか、あと8年と見るかは微妙な年数ですね。
つまり2027年までには65歳定年制に変わり、希望する人は70歳まで企業は雇う義務があるようになっているでしょう。
そうやって、徐々に働く年数が伸びていくと考えるだけでゾッとします。
なので、自分に出来ることは経済的自由を手に入れるべく日々コツコツと努力するしかなさそうですね。
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