ネットニュースを見ていて、みずほフィナンシャルグループで53歳以下の企業年金を減らすというニュースをみて、全員が同じ条件じゃなくて53歳以下?で線を引く意味がわからなかったので以下のツイートをしました。
まぁ経営が苦しいからってのは理解するけど、54歳以上を助ける意味がわからない?
全員一律で下げないとダメじゃないの?
20代、30代の優秀な社員もやる気なくすでしょ😅#みずほ銀行 #企業年金 https://t.co/OYWHryDLPP— 株JIN.com (@kabujincom) November 19, 2019
そこで、ここで出てきたキーワード、企業年金(確定給付年金)について調べてみました。
それに、そもそも確定拠出年金と企業年金の違いを知っている人も少ないと思うので違いについても書きました。
みずほフィナンシャルグループで何が起きた?
確定給付年金の予定利率を、2020年10月から変動制に切り替える検討に入った。これまで終身年金の利率は年齢によって3~5.5%としてきたが、20年国債の5年平均の利回りに1.5%を加えた率に変更する。企業年金には持ち株会社やみずほ銀行、みずほ信託銀行などのほか、各社からの出向者も含めた約3万5千人が加入する。予定利率の下限は1.5%、上限は5.5%とする方針。長引く低金利による運用環境の悪化や高齢化を受けて、持続可能な年金制度に改める。(引用元:みずほFG、企業年金減額へ 予定利率下げ検討)
つまり企業年金として運用しているお金の利回りが高いので、それを低くして企業の負担を少なくするというニュースでした。
企業年金というと馴染みのない人もいると思うのですが、要は退職金のことです。
ちなみに20年国債の現在の利回りは、0.25%~0.3%程度なので+1.5%と計算するので企業年金の利回りが1.8%程度となります。
これまでの利回りが3~5.5%となっているので半分近く利回りが下げられることになります。
ただ、みずほフィナンシャルグループが企業年金を辞めれば済むだけの問題ですが、利回りを下げるだけで企業年金を維持するという決定はやさしいですね。
たとえば、ソニーやパナソニックでは企業年金は廃止して100%確定拠出年金へ移行している会社も多いのが現状です。
私の会社も企業年金50%、確定拠出年金50%の運用になっています。
今回のことで、みずほフィナンシャルグループは、48~53歳の社員が20年度中に会社を辞めた場合は減額しない特例を設けるとも発表しているが、この条件で辞める人がどれだけ出るか?謎です。
もし私がみずほ銀行員だったなら絶対に会社を辞めませんよ。
企業年金(確定給付年金)と確定拠出年金って何が違うの?
企業が運用して、決まった額(年金)が支払われる
個人が運用して、運用結果に応じた額が支払われる
(引用元:確定拠出年金とは)
つまり、企業年金の方が年金の運用に失敗した場合に企業の負担が大きくなります。
昔は株価も右肩上がりで企業の年金運用も簡単に儲かっていたので企業年金制度の方が企業側にも有利だったんだと思います。
それがバブルがはじけることで企業が従業員の年金を運用することのリスクが大きくなり、多くの大手企業は従業員が自らの責任で運用する確定拠出年金制度に移行しているのが2000年以降の流れになっています。
私の会社も2000年代の前半に確定拠出年金が導入されて会社から説明を受けた記憶があります。
当時は意味がわからなかったので、デフォルトの銀行定期に全てを預けていたのでもったいないことをしていました・・・
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