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日本人は貯金が好きで投資をしている人は少ないイメージです。
国が国民のお金を投資に回そうとして『つみたてNISA』という制度を作ったくらいなので投資しているのが少ないのは間違いありません。
じゃー実際のところ日本人は資産の何割を投資資金としているのか?って情報を探してみました。
すると日本銀行が統計データとして『資金循環統計』を公表していました。
国内の金融機関、法人、家計といった各経済主体の金融資産・負債の残高や増減などを、預金や貸出といった金融商品ごとに記録した統計のことです
個人金融資産1,830兆円の内訳詳細データ
先ほどの『資金循環統計』の中に『家計の金融資産』というデータがあります。
それが左のグラフになります。もし詳細データを見たい人は以下に日本銀行のリンク先も載せているので参考にして下さい。
これだと見にくいので、2018年12月末時点の金融資産の内訳を表とグラフにしました。
資産分類 | 2018年12月末時点の資産(兆円) | 前年比(%) |
現金・預金 | 984 | 1.6 |
保険・年金・定型保証 | 523 | 0.1 |
株式等 | 175 | -15.3 |
投資信託 | 67 | -12.4 |
債務証券 | 24 | -1.3 |
その他 | 58 | 3.0 |
合計資産額 | 1,830 | -1.3 |
”現金・貯金”+”保険・年金・定型保証”を合わせると82.3%
”現金・貯金”が53.7%で半分以上ですが、思ったほど圧倒的ではありませんでした。
次に多い割合が”保険・年金・定型保証”でした。
保険は、貯蓄型保険や年金型保険など貯蓄の機能を持つ保険のことを指しているようです。
年金は、企業年金、個人年金の両方でした。
定型保証は、『全国信用保証協会連合会、日本国際教育支援協会、農林漁業信用基金の一部、住宅保証会社』となっていました。正直私はなじみがないのでわかりません・・
”保険・年金・定型保証”の7割が保険資産でした。
ここまでの”現金・貯金”+”保険・年金・定型保証”を合わせると82.3%となりました。
日本人の保守的な面がこの結果だと思いました。
”株式等”+”投資信託”を合わせても13.3%
”株式等”の等ってのが気になりましたが、上場株、非上場株と特殊法人がこの”株式等”に当たるとのことです。特殊法人の持分ってのが謎ですが・・・
株式と投資信託を合わせて13.3%って少なすぎでしょ。って思うのは株をやり過ぎている証拠ですね。
会社の同僚に聞いても株をしているのは少数派ですからね。
なんか損するようで怖いというイメージを持っている人が多いので、投資のイメージを変える必要がありますね。
ただ、リスクもきちんと伝える必要もあるので上手く説明するのは難しいでしょうね。
そもそも多くの日本人の8割近くの人が投資を避ける傾向だというデータがあります。
年金の資産運用はどーなってるか?
日本人の年金はどのような運用がされているのか?知らない人の方が多いと思います。
常にポートフォリオは変化しているのですが、2018年12月末時点のポートフォリオはこうなっています。
日本人の年金は、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式で資産運用されています。
それなのに、自分の資産の半分を現金・預金に預けていて良いのでしょうかね?
資産運用が判らないので銀行の定期預金に預けている人は、定年時にもらう多額の退職金の運用も定期預金に預けるのでしょうか?
それとも退職してから資産運用について勉強を始めるのでしょうか?
先ほど紹介したポートフォリオの情報は『年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)』が随時HP上で公開しています。
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