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JT(2914)が株価下落で高配当銘柄に!今後の見通しから長期保有するか考察

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JT株分析結果概要

配当利回りが”5.72%”(2019年1月8日時点)もある高配当は魅力的ですが、今後の円高があればさらなる下落も考えられる。長期的にドルコスト平均法で買い続けるのはアリかも。と思える銘柄でした。

高配当・長期保有銘柄候補として、JT(日本たばこ産業)(2914)株価について企業分析した記事です。

2019年から高配当分散投資を始めるにあたり候補銘柄を探しています。その日本株候補として大手で安定している個別銘柄として思いつくのが、日産自動車、KDDI、ソフトバンク、NTTドコモそしてJTです。

そこで、今回はJTに投資するかどうかを考える為に企業分析をまとめました。

JT(日本たばこ産業)株ってどんな会社

一番有名なのは社名にもなっているタバコですが、それ以外でも事業展開しています。

現在のJT(日本たばこ産業)の売上の構成は以下の事業から成り立っています。

海外たばこ事業

海外たばこ事業はJTグループの利益成長の牽引役としての役割を引き続き強化し、当社グループ利益の約60%を創出しています。今後も更なる利益貢献が期待されており、中長期でのJTグループの持続的成長を牽引するために競争力を強化していきます。

国内たばこ事業

国内たばこ事業は世界有数の市場である日本市場におけるマーケットリーダーであり、グループ利益の約40%を生み出しています。今後もグループの利益創出の中核としての役割を果たしていきます。

医療事業

医薬事業では、国際的に通用する特色ある研究開発主導型事業の構築、オリジナル新薬の開発を通じた存在感の確保を目指し、医療用医薬品の研究開発、製造、販売を行っています。

加工食品事業

加工食品事業では、冷凍麺、冷凍米飯、パックご飯、焼成冷凍パンといったステープル(主食)商品を中心とした冷凍・常温加工品、ベーカリー及び酵母エキス調味料、オイスターソース等の調味料を主力とし、グループ会社であるテーブルマーク株式会社を中心として事業を展開しています。

以上の4つです。売上げの割合は以下のようになっています。

JT事業別売上

JTの売上の半分以上が海外たばこ事業ということは知りませんでした。国内が一番売り上げがあると思いこんでいました。

また、たばこ事業以外の売上も思ったよりも少ないことが判ります。

JT株の株主優待制度が変更されたことについて

2018年11月26日のIRで『株主優待制度の変更のお知らせ』で以下の発表がありました。

・年2回から年1回に変更

・保有期間が条件なしから1年以上に変更

・優待商品の金額が年間総額で見ると500円~1500円の増加

この3点が大きな違いでした。保有期間を設けることで配当落ち狙いのハイエナデイトレーダーが近寄れなくなるので、株価の増減がなくなるのは株価安定に大きく貢献をしそうです。

JT株主優待の現状 JT株主優待の新制度

2019年12月31日からなので、今かっても2019年の株主優待はもらえないということになります。なので、株主優待目的であれば急いでJT株を購入する意味はありません。

JTのIRにある『株主優待制度の変更のお知らせ』から抜粋

2018年6月30日現在の株主様対象の株主優待

今回の『株主優待制度の変更』で以下の内容は大きく変わると思いますが、参考までに現在の株主優待の各コースを紹介します。

独身者としては、クオカードを株主優待としてくれた方がありがたいんですけどね。

JT株主優待AコースJT株主優待BコースJT株主優待CコースJT株主優待Dコース

JT株の高配当について

JT株の購入を検討する人は100%高配当目的と言って良いでしょう。なぜなら日本人のタバコ嫌いは異常と言えるレベルですから。

JTでは、株主還元について以下のように考えられています。

株主還元について

積極的な事業投資を継続しながらも、起こり得る環境変化にも対応できる強固な財務基盤を維持することが重要であると考えています。一方で、事業投資による利益成長と株主還元のバランスを重視するという方針のもと、中長期の利益成長に応じた株主還元の向上を図ってまいります。具体的には、一株当たり配当金については、安定的・継続的な成長を目指してまいります。配当性向については、配当金を決める際に一定の考慮はいたしますが、ターゲットとはしておりません。自社株買いについては、事業環境や財務状況の中期的な見通しを踏まえ実施の有無を検討いたします。

つまり、継続して収益をだし増配するように努力するけど、高配当を出すことが目的ではないですよってことですね。

まぁ今後のJTの配当が減配になる可能性もあり得るので企業として無難な内容だと思います。

これまでの配当ペースについて調べました。

JT配当ペース00JT配当ペース01JT配当ペース02JT配当ペース03JT配当ペース04

2004年に2003年と同じ配当となって以降は増配を続けていました。

なのでJT株の連続増配は15年連続増配となっていました。

※2012年度にJTは分割&単元株の変更があったので、配当金の単位が変わっています。

2018年末の配当利回りは『5.73%』です。

日本国内上場企業の中でも12位となっています。

JT株配当利回りランキング~Yahoo!ファイナンスより

JT配当利回りランキング

【追記:2019年2月7日】

2018年度末の決算発表で2019年度の配当金を154円とすることを発表しました。これにより、JT株は『16年連続増配』となることが決定しました。

JT2018年度決算発表
【JT決算】2018年度4Q決算発表で日本たばこ産業(2914)が増配と自社株買いを発表JT(日本たばこ産業)の2018年度末決算発表の内容をまとめました。また、私のJT株購入タイミングを検討しました。...

JT株の将来性について

高配当銘柄の最大の懸念が将来性です。

将来性については、当然誰にも判りません。

まず間違いないことは紙巻きたばこは絶滅するのは間違いでしょうね。今のFAX的な感じになると思います。

現に国内販売の売上の落ち込みは酷い状況です。

JT国内たばこ売上推移

しかし、海外たばこ事業は落ち込んでいません。(まだ落ちていないという表現かも)

JT海外たばこ売上推移

この傾向から、現状1割程度の売り上げ構成となっている『医療事業』、『加工食品事業』が大きな事業とならない限りは、海外販売の割合が増え続けそうです。

そうなると、今後の最大の懸念事項は円高になります。為替相場がJT株価の推移に大きな影響を及ぼす要因となりそうです。

JT株の大株主は日本政府がダントツ保有株主(33.35%)

JT大株主構成

33.35%を保有しているのが財務大臣になっています。つまり、日本政府が大株主になっています。

だから、たばこ税をどんどん上げることが出来るんですね。納得です。

そして、大株主が日本政府なら売却することも考えにくいので、今回の株主優待制度の改定と合わせて考えると底値は限定的にも思えてきます。

JTの世界シェアは第3位

JT世界シェア

1位:フィリップモリス(ティッカー:PM 配当利回り:6.83%)

2位:ブリティッシュアメリカンたばこ(ティッカー:BTI 配当利回り:10.03%)

3位:JT(2914 配当利回り:5.73%)

四季報

上向く

国内は紙巻き激減、加熱式も伸び未達。海外買収で数量上乗せでも通貨安響き減益幅拡大。増配。19年12月期の国内は加熱式新製品が寄与。海外はロシア買収が上期貢献。加熱式投資一巡し利益上向く。

組織改編

19年初め抗HIV薬の独占開発・販売権契約解消で一時金収入631億円(表記未反映)。食品事業は持株会社清算し事業会社を直轄に。戦略立案権限を委譲。

JT株価10年間チャート

JT10年株価チャート

JT株価20年間チャート

JT20年長期チャート

JTを長期保有銘柄として購入するか?

今後もまだ円高ドル安となる可能性は十分あります。100円を割るタイミングは5年以内に何度かあるでしょう。しかし10年、20年後には米ドル高となっていると私は考えています。また、海外のタバコ事業は順調に推移すると考えるので、長期保有銘柄として問題ないと感じました。2019年はボーナスなどのタイミングで購入したいです。そして、今後数年間に渡ってコツコツと買い増ししたいと思います。

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参考情報

・アニュアルレポート
・決算レポート
・株主優待


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