38歳で完全リタイヤしたTanja Hester(ターニャ・へスター)氏
F.I.R.E(Financial Independence Retire Early)ムーブメントに関する記事です。
アメリカのファイナンス記事で、わずか38歳でアーリーリタイアを達成した女性”Tanja Hester”氏(著名な米国ブロガー)がインタビューを受けていました。
そこでは、彼女が完全なセミリタイアを達成する為に意識してきた、たった4つのシンプルな戦略が紹介されていました。
1.家賃を減らす
2.車を所有しない
3.収入を増やす
4.増やした収入で貯蓄率を上げる
とてもシンプルな内容です。
この内容を実施すれば細かい節約はしなくてもセミリタイア可能な資産形成は可能だと話していました。(彼女は海外旅行が大好きで旅行をすることを人生の最優先事項としている)
家賃を減らす
Hester氏によると、住宅費を削減することで月単位で数万円レベルの節約が可能であり、その金額は買い物の節約やクーポン券での節約なんかでは捻出出来ないレベルの節約となると言っています。
よく節約を考えるときには、家計簿を付けて月の支出を把握して一番大きな支出から節約を検討するというので当たり前だとは思いますが、当たり前のことを当たり前にすることが重要なんだと思います。
この夫婦は住宅費を削ることはやったが、外食だったり旅行だったりは削ることはしなかったそうです。
そして、2人は2011年のリーマンショック後に田舎で一軒家を購入したそうです。当然リーマンショック後だったので市場価格は暴落しているタイミングを狙って購入したそうです。そして既に家の支払いも完済していました。
車を所有をしない
住宅の次に大きな出費となる車について、Hester氏は抑える努力をするべきと語っています。
車を所有することで、ガソリン代、メンテナンス代、保険料、駐車場代、税金と所有するための経費が掛かり過ぎるからです。この所有コストを払い続けることが無駄な出費であると言っています。
ただ都心に住むことで車を所有する必要はなくなるが、住宅コストが上がります。逆に田舎に住むことで住宅コストは下がりますが、車を所有する必要性が上がります。なので、この相関関係はHester氏も認めつつも、その両者を考えて地域の調査など入念に行い検討することを勧めています。
また、もし車が必要であってもシェアカーや中古車など出費を減らす努力が必要です。
収入を増やす
支出を減らして節約することには限界があります。しかし、収入を増やすことに限界はないので節約して支出を減らす努力よりも収入を増やす努力が大切と言っています。
本業の昇格だったり、転職してより高い報酬を得たり、副業したりして収入を増やすことに自分の労力を割くべきだと言っています。
彼女の経歴を見ると政治、マーケティングのコンサルタントを経験したり作家としても活躍している多才な女性のようです。なので多くの収入を得るために相当の努力をして来たことが容易に想像出来ます。
増やした収入で貯蓄率を増やす
収入を増やすことに成功したら、その分を貯蓄にまわして貯蓄率を上げ続けることが重要と言っています。
これを実行出来れば、資産は膨らみ続けて時間の経過とともに指数関数的に増えていくでしょうと話しています。
彼女たちは、インデックスファンド投資や高金利の普通預金などに貯金を振り込んでいるようです。特にインデックスファンド投資には総資産の30%を割り当てているようです。
ただ日本では高金利な預金がないので普通預金はもちろん、定期預金でも資産が増えることはないのが現実です。
年率3%~5%程度の目標であればリスクを抑えた投資先もあるので検討するのをお勧めします。ただ日本のインデックスファンドには手数料が高額の商品も多いので十分な調査をして決める必要があるので注意して下さい。
最後に
この夫婦はDINKSのようで、しかも2人とも高収入(夫婦それぞれが1000万円以上の収入を持っていた)な夫婦だったので早期に完全セミリタイアが達成出来たということも言えますが、見習うべきポイントも多いと思います。
また4%ルールではセミリタイア時に保有するべき資産として年間支出額の25倍と言われていますが、この夫婦は36倍もの資産形成をしてからリタイアしていました。
そして、Hester氏はアーリーリタイア時には25倍~35倍の資産が必要と言っています。これは暗に4%ルールでは足りないと言っているのと同じですね。
アメリカでは医療費が高いことでも有名なので、彼女は医療費が年々増加していることを考慮して25倍~35倍の資産が必要と言っているようでした。
参考記事
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