投資信託を買付けるときに選択する「分配金受取方法」があります。
選択する項目は、「再投資」「受け取り」の2つから選択します。
再投資は、分配金を受け取らずにそのまま投資元本にまわします。受け取りは分配金が証券会社の口座に入金されます。
私は迷わず「再投資」で設定していますが、そもそも金銭的なメリットでどのくらいあるんだろう??って思って計算してみました。
投資信託の『再投資』と『受け取り』の違い
左側の図は、再投資をし続けて最後に引き出して一括で税金が取られるイメージ図です。
右側の図は、毎年配当金を受け取り税金が取られているイメージ図です。
私が投資信託を最初に積立の設定にしたときに「再投資」を選択した理由は自分で再投資をするのが面倒くさいというシンプルな理由でした。
もし税制改革で税金の計算方法が変わらなければ、どっちも利益に20%の税金を取られるだけなので同じじゃないの?って気がします。
じゃー、計算してみたらどうなるのか?
この計算の前提条件は、「毎年5万円(年間60万円)の積立を年率6%で20年間運用して税金は利益に対して20%引かれる」という条件に単純化しています。
- 分配金を再投資した場合の20年後の利益:806万円
- 分配金をもらって自分で再投資した場合の20年後の利益:565万円
こんなに利益に差がでました。。。自分でもビックリです。
約240万円も利益に差が出ましたよ。
次に同じ計算で積立年数だけを変えて、10年間、20年間、30年間で利益の差を計算してみました。
再投資した時の利益 | 分配金をもらって再投資した時の利益 | 差額 | |
年60万円投資して10年後 | 153万円 | 116万円 | 37万円 |
年60万円投資して20年後 | 806万円 | 565万円 | 241万円 |
年60万円投資して30年後 | 2,355万円 | 1,498万円 | 857万円 |
当たり前ですが、長期で積み上げた方が複利効果で大きな差がつきました。
でも、積立期間が長ければ税制度が変わる可能性も高いですよね。。。税率が下がれば自動で再投資した方がラッキーですが、逆に税率が高くなれば自動で再投資した方がアンラッキーに変わります。
日本の少子高齢化で社会保障費の負担を考えれば投資利益への税収は上がる未来の方が濃厚でしょうが・・
ETFには再投資の選択がない
投資信託では、このように再投資にして分配金をもらわない運用と分配金をもらって運用する方法の2つの選択肢があり、どっちが良いか?迷います。
でもETFには分配金を自動で再投資する選択はありません。
なので、迷う必要がありません。(笑)
一般的には投資信託とETFの大きな違いとして再投資の有無があると言われています。
なので例えば、若い頃は投資信託で再投資を続けて定年が近づいたらETFに切り替えるとか高配当への投資はETFにするとか再投資のあるなしで使い分けを考えてみるのも良いかもしれません。
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