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Yahooファイナンスの配当利回りランキングをみていて気になった企業「丸文」について調べてみました。
配当利回りランキングで丸文の配当利回りは5.31%となっており、東証1部上場企業の中でも23位になっていました。
ちなみに5%を超えている1部上場は46社もありました。
それだけ日本企業の株が売られている証拠でしょう。
丸文ってどんな会社
半導体、電子部品、電子応用機器を取り扱うエレクトロニクス商社です。
会社の歴史は古くて1844年にまでさかのぼるようです。
さらには、米国TI社のトランジスタ・ダイオードを日本ではじめて取り扱ったこともあり半導体商社としてはメジャーな会社です。
私の会社でも丸文さんと取引があり、何度か打ち合わせをしたことあります。
私はガッツリと仕事をしたことはありませんが、それでも技術力のある人が多いイメージです。
丸文の売上高と経常利益
丸文の配当と配当性向
配当は年2回あります。また配当性向については会社として30%以上になることを目標としているようです。
丸文の株価推移について
2006年には1800円を超えるまで上昇しましたが、その後のリーマンショックの影響もあって株価は200円を切って180円台まで落ちていました。
その後は、2018年まで上昇していましたが2018年をピークにして2年間も株価は下げ続けていました。
最新の決算発表は7月末に第一四半期決算発表が行われています。
2020年3月期の第一四半期決算内容は悪いですよね。
2019年の同時期と比べて減収減益です。
でも半導体、電子部品の商社なので米中貿易摩擦の影響も少なくないでしょう。
そう考えれば売られすぎな株価だと予想できます。
丸文の株主状況
所有者別分布状況(2019年3月31日現在)
大株主(2019年3月31日現在)
堀越さんが多いですよね。
現社長は水野象司さんなので1族経営ってことではないようです。
そこで丸文の歴史を見ればわかりました。
丸文会社という会社が出来る前の呉服屋が『堀越』だったようです。
その後、1947年に呉服問屋の流れをくむ、堀越合資会社と中善商事株式会社とが合併し、丸文株式会社を設立しています。
つまり創業一族の堀越さん一族が多くの株を受け継いでいるようです。
一番の大株主「堀越毅一氏」の名前を検索すると馬主として多くの検索結果がヒットします。
趣味で馬主が出来るだけの大金持ちなんでしょう。
大株主の創業一族を納得させるためにも配当は多く出さないといけないんじゃないのか?って考えてしまいました。笑
丸文の配当、配当性向の推移を調べてみる
丸文のIRサイトに記載されていた1997年からの配当と配当性向をグラフ化してみました。
丸文の配当と配当性向の推移チャート
歯抜けになっている赤線の配当性向ですが、この年は赤字だった年です。
なので赤字になった年が2002年3月期と2010年3月期でも配当はしていることがわかります。
大株主の創業者一族への配当金を切らすことは経営層としても怖いんじゃないんですかね?って本気で思ってしまいますが、株主からみて配当を出そうと努力している良い会社ということは間違いなさそうです。
丸文の株は買い?売り?様子見?
私の考えでは、半導体の売上が伸びていないのですぐに買うのは危険ですが、様子をみて株価が下げてきたら買いたいと思える会社です。
半導体や電子部品が需要が落ち着くと商社は厳しくなるのは当然です。
なので保有している人はしばらく我慢の時が続きますが、長期で見れば保有し続けても問題ないと思いました。
参考サイト:『丸文-IR情報』
半導体の概要について知りたい人向けの記事はこちらです。
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