アクティブ投資がインデックス投資に負ける理由を考えてみます。
インデックス投資の話をする前に日本人の平均年収について分布グラフをみてみます。
これは、2017年の年収の平均値と中央値の違いが判るグラフです。
平成29年の平均年収分布
少し古い年収分布ですが今もこの2017年の年収分布と大きな違いはないでしょう。
これは、左側の低年収が人数的には圧倒的に多いですが、右側の高収入な人達が平均年収を560万円に上げていることが判るグラフです。
年収の中央値は442万円となっています。
これは学校のテストで見るような綺麗な正規分布になっていません。(対数正規分布という名前があるらしいです)
ちなみに、以下の分布が正規分布です。
そして、年収(給与)は対数正規分布になるそうです。
このグラフは年収だけでなくファンドの成績もこのような対数正規分布になっていることは想像できます。
そして、株式投資の世界では「アクティブファンドの大多数がインデックスに勝てない」と言われるのも株価がこの対数正規分布になっているとすれば納得できるのではないでしょうか?
個別銘柄の大部分が平均値つまりインデックス投資に勝てないとなります。
S&P500に負けた大型アクティブファンド
アメリカのデータですが、アクティブ投資がインデックス投資に負けた割合を計測したデータが公開されています。
それがこのデータです。期間も5年から15年まで長期に渡って調査していました。
期間 | 負けたアクティブファンドの割合 |
5年間 | 88.30% |
10年間 | 84.60% |
15年間 | 92.15% |
さらにこの手の情報を調べると『ランダムウォーク理論』に辿り着きます。
私は恥ずかしながら、この情報は今回調べてみてはじめて知りました。
無知って怖いですね。
この結果を見ればインデックス投資をする人の方が賢い選択と言えるでしょう。
投資を職業に例えて考えてみる
それでは、投資を職業に置き換えて考えてみます。
インデックス投資はほったらかし投資とも言われてます。
確実でアクティブ投資よりもリターンは少ないですが、リスクも少ないです。
逆にアクティブ投資は分散投資ではありますが、インデックス指標に勝つためにリスクを冒してインデックス投資以上のリターンを取りにいきます。
日々の資産推移はインデックス投資よりもスリリングな結果となります。
そこで、インデックス投資を安心・安全な公務員としましょう。
逆に、アクティブ投資はリスクとリターンの大きいフリーランスとしましょう。
もし、自分が20代に戻ったとして
『君の仕事を次の2つの選択から選びなさい』って言われたらどーでしょう?
『1つ目の仕事は会社が潰れることはないが、収入も低くて仕事もつまらない』
『2つ目の仕事は年収の保証はないが、好きなことが出来て上手くいけばサラリーマン以上の収入を得られる』
当然ですが、どっちを選ぶのが正解というのではなくて、自分の性格次第で答えは変わってきます。
昔の自分だったら2つ目の仕事を選びます。けど、年を取った今なら1つ目を選ぶかも。。
つまり、インデックス投資か?アクティブ投資か?も同じでどっちが正解ということはなく
選ぶ人によって正解は変わります。
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