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2019年 配当利回りランキングTOP5(東証1部上場限定)紹介

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大発会後2019年1月4日の『東証1部上場・配当利回りランキングTOP5紹介』を紹介する記事です。

株価が下落することで、配当利回りは上昇しますが不景気が続くと配当金額は減ることになります。企業の業績が良くて、配当が出ているので当然ですね。

そこでまず最初に日経平均と平均配当利回りの推移を調べてみました。

RIREチャレンジを実践する為にも高配当銘柄は日米両方の株を調べる必要があります。また米国株の方が配当金に対する税金が10%高いのもあるので日本株の高配当銘柄チェックは不可欠な作業です。

1998年以降の日経平均推移と1部上場企業の平均配当利回り

1998年~2018年までの日経平均チャート

1998年~2018年までの日経平均チャート

1998年~2018年までの東証1部上場企業の平均配当利回り推移

東証1部上場企業の平均配当利回り推移

2008年に起きたリーマンショックの株価下落で1部上場企業の平均配当利回りは上がっていました。

2012年以降のアベノミクスでは株価が上昇したのと連動して平均配当利回りは若干下落していました。ただ、2006年頃と比べると高水準な配当利回りを維持していました。

企業努力に感謝ですが、まだまだ米国企業と比べると低いので日本企業にはもっと頑張って欲しいですね。

ただ、この流れを見ると2019年にリーマンショック級の不景気が起きれば瞬間的に配当利回りは上がるでしょうね。ただ、不景気が長引くと配当利回りも合わせて下落するので意味がないので数年で戻って欲しいのですが・・・

2019年1月4日付けの東証1部上場企業・配当利回りランキングTOP5

順位コード社名本決算月配当利回り
18628松井証券2019年3月7.28%
25002昭和シェル石油2019年3月6.83%
37201日産自動車2019年3月6.55%
47270SUBARU2019年3月6.42%
57615京都きもの友禅2019年3月6.23%

上位5社全て配当利回り:6%超えです。そして、既に配当利回り6%超え企業が7社もありました。

これを1年半前の1部上場企業配当利回りランキングと比べると配当利回りがめちゃくちゃ上がっているのが判りますね。

2017年6月16日の東証1部上場企業・配当利回りランキング
2017年東証1部配当利回りランキング

高配当銘柄となっている上位5社について各社の状況について詳細を調べてみました。

1位:松井証券(8628)

松井証券が1位になっている理由は『創業 100 周年記念配当』でした。この記念配当がなければ上位に入っていないかったですね。今後株価が下がれば証券会社から資金を引く顧客も増えてくるので株価が下落すると証券会社も業績は下がるというリスクがあります。

松井証券2019年度配当金

10年間の松井証券の配当金推移

松井証券配当金推移

2位:昭和シェル石油(5002)

2018年6月に大きなニュースとなった『出光と昭和シェルの統合』に一役買った村上世彰氏の存在が気になりますね。今回の高配当が村上世彰氏と無関係とは言えないでしょう。

この『出光と昭和シェルの統合』ニュース直後に昭和シェル石油は取締役会にてこれまでの倍以上の配当金を公表していました。

昭和シェル石油2019年度配当金

5年間の昭和シェル石油の配当金推移

昭和シェル石油配当金推移

利益に関わらずに配当金を維持していることは株主は安心出来るポイントにはなりますね。

3位:日産自動車(7201)

2018年の代表的なニュースとなった日産のゴーン氏逮捕ですね。まだ結論は出ていませんが、どーなるのか?は今後の日産の業績にも影響するでしょうね。

配当金の推移を見ると2010年から増配を継続しています。

日産自動車の配当金推移

株価の推移を同業他社のトヨタ、ホンダ、日産そしてドル円チャートで比較してみました。

こうして見ると自動車メーカーの株価とドル円は連動しているので、今後も世界不況で円買いが続くと自動車メーカーの株価も下げ続けるということになりますね。

日産トヨタ本田チャート比較
青色(7201):日産自動車
赤色(7203):トヨタ自動車
緑色(7267):本田技研工業
黄色:ドル円

日産自動車(7201)が配当利回り6%超え、長期投資の対象銘柄になるか企業分析日産自動車の高配当配当性向と将来性について考察、長期保有投資銘柄として対象になるかを検討した企業分析記事です。...

4位:SUBARU(7270)

4位のスバルも自動車メーカーでしたね。そこで、さきほどの日産自動車のチャートにSUBARUの株価チャートも重ねてみます。

日産トヨタ本田SUBARU5年チャート比較
青色(7201):日産自動車
赤色(7203):トヨタ自動車
緑色(7267):本田技研工業
黄色(7270):SUBARU
黒色:ドル円

黄色がめちゃくちゃ下落していました。だから相対的に配当利回りが上昇してきたのでしょうね。

なんで下がっているのか?上記チャートは5年チャートだったので10年にしてみます。

日産トヨタ本田SUBARU10年チャート比較

2013年から急上昇していました。なので、最近急落する前に急上昇していたことが判ります。

売上推移を見ると株価に比例していました。

SUBARU売上推移

この2013年からの急上昇の背景は以下のインプレッサの好調が主要因でした。

SUBARUの株価は2012年1月に468円の安値をつけていました。その後に海外の主力モデルであるインプレッサの人気が高まり、米国人向けにサイズアップしたレガシィの売上も上がって米国シェアが拡大していきました。これが業績の後押しとなり2013年12月に3015円、2014年12月に4617円、2015年12月に5223円と高値をつけた。

5位:京都きもの友禅(7615)

なんか5位に急に着物メーカーが出てきたので不思議ですね。なぜでしょうか?

ネットで調べるとそもそも『京都きもの友禅』は高配当銘柄として有名だったようです。

その高配当銘柄として有名だったので売上推移は下がっていましたが株価はキープしていました。しかし2017年に減配を発表してから株価が右肩下がりとなり、株価の下落で相対的に配当利回りが上昇して上位に入っているという皮肉な状況となっていました。

まずはこれまでの配当金推移をみてみます。

京都きもの友禅配当金推移

京都きもの友禅 <7615> が2017年10月18日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。18年3月期の連結経常利益を従来予想の7.8億円→1.2億円(前期は7.6億円)に83.5%下方修正し、一転して83.1%減益見通しとなった。同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の5億円→1.7億円(前年同期は7億円)に64.5%下方修正し、減益率が29.1%減→74.8%減に拡大する見通しとなった。業績悪化に伴い、年間配当を従来計画の42円→24円(前期は42円)に大幅減額修正した。

この業績なら仕方ないですね。むしろもっと早くに減配していても良さそうな業績推移でした。

京都きもの友禅のIRより業績推移(連結)

京都きもの友禅業績推移(連結)

そして、少子高齢化という人口推移では言い訳出来ないチャートも記載されていました。事項は減っていませんが、着物そのものの需要が大きくさがっているのが判ります。

京都きもの友禅受注構成の推移

一般呉服の落ち込みがヤバいですよね。海外からの旅行者で着物需要は増えているかと思いましたが、利益ボリュームのある高価な着物は海外からの旅行者がいくら増えても関係なくて、昔からの週間で着物を着ていたお年寄りが減っているのが大きな要因なのでしょうね。

着物文化を若者に普及出来ていないので斜陽産業といえる業種なのだと思いました。

配当利回りランキングTOP5 まとめ

ここまで『配当利回りランキングTOP5』を見てきました。どこも癖アリ銘柄でしたね。

素直にここに投資したい!って思える銘柄はありませんでした。

これを読んだ人が、この会社いい!って思える会社があれば自分で深追いして投資判断をお願いします。

私はこのTOP5社ならJTの方が良いと思っています。ちなみにJTは9位(配当利回り:5.80%)でした。

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