老後資産2千万円をつみたてNISAで作るにはどんな条件が必要なのでしょうか?
元本は年間の積立上限40万円を20年間継続して800万円です。
それを20年間年率何%で資産運用すれば良いのか?を計算してみます。
さらに過去の実績でつみたてNISAで20年間積み立てをした場合に
最終金額がいくらになるか?も調べています。
老後資産2千万円をつみたてNISAで作れるか?
つみたてNISAだけで20年間運用した場合、
いったい何%で運用したら2000万円を超えるのでしょうか?
計算してみると年間の利回り8%で運用し続ければ20年後に2016万円になります。
1年間40万円の入金を20年間継続して、その運用利回りが1年間平均で8%ですよ。
なーんだ!たったの8%で良いんだ!って思うのは間違いです。
一般的によく言われているのは年間利回りとして3%~5%程度までがギリギリのライン
5%を超える運用利回りの投資はリスクが高くなってくるので要注意って感じです。
過去の実績で20年間投資を継続すると最終的な投資金額はどのくらいまで増えるのか?
ネット上では過去の実績からインデックス投資に積立投資をした場合
どのような結果になったか?
については様々なデータがあるので自分でも調べてみることをおすすめします。
ただ、中には都合の良い部分を切り取って凄く儲かるようなデータだけ
切り取っているサイトもあるので要注意です。
例えばリーマンショック後の期間を切り取るのと
リーマンショックを入れた期間を切り取るのでは全然違っています。
結局は20年程度の期間であれば、運用益は切り取る期間で全然印象が異なります。
そんな中で私が良心的なデータとして
リーマンショックがあった期間を含める20年間で平均利回りを計算しているデータが
千葉銀行さんにあったので、そちらから引用したいと思います。
1999年4月から2019年3月まで毎月33,333円積立投資したと仮定しています。
指数 | 投資先地域 | 平均利回り |
TOPIX | 国内株式 | 1.43% |
MSCI World Index (MSCIコクサイ・インデックス) | 先進国株式 | 2.63% |
MSCI Emerging Markets Index | 新興国株式 | 3.67% |
S&P500 | 米国株式 | 3.84% |
MSCI ACWI Index | 全世界株式 | 3.62% |
こうしてみると新興国も米国株と同じ程度の利回りになっていました。
どの地域に投資をしていたとしても損失が出ていないってことも重要なポイントですよね。
では、この利回りでつみたてNISAと同じ条件で積み立てると、どんだけ儲けられたのか?
投資先地域 | 評価額 | 運用損益 |
国内株式 | 10,627,085円 | 2,627,165円 |
先進国株式 | 13,445,353円 | 5,445,433円 |
新興国株式 | 16,449,307円 | 8,449,387円 |
米国株式 | 16,997,272円 | 8,997,352円 |
全世界株式 | 16,291,362円 | 8,291,442円 |
結果としてはつみたてNISAを1999年から現在までの20年間やっても
資産2千万円には届きませんでした。
一番成績が良かったのは米国株で約1700万円となりました。
投資に使った資金が800万円なので2倍以上の資産になっていました。
これでも十分凄い結果だと思います。
また人気のない日本株でも250万円も増えているんですから、
十分な投資成果と言って良いでしょう。
参考サイト:『つみたてNISAの平均利回りは?ファンド選びで重要な3つのポイント』
結局つみたてNISAだけで2千万円は作れるのか?
1年間40万円を20年間投資信託に預けて運用した場合
老後資産2千万円を作るには平均利回り8%以上が必要です。
その運用利回りはかなり厳しいでしょう。
可能性は低いです。ゼロとは言いませんが。。。
なのでつみたてNISA以上の積立金額と積立期間を目指して
コツコツ積み立て投資に励む必要があると私は思っています。
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